Storage

JCS倉庫

 雑談ほか。系統立っていないものをとりあえず放り込んでおくページ。

The Apostles at the Last Supper
ダ・ヴィンチとロック使徒たち

 映画版 "The Last Supper"(最後の晩餐)シーンは、レオナルド・ダ・ヴィンチによるあの「最後の晩餐」の構図が再現されている。一瞬だが、この状態で静止する。どうでもいいがこの映画、ここが人力ストップなのが謎だ。人力の方がいいと思うところにはフィルム的にストップがかかっていたりするのだが。

JCS「最後の晩餐」

ダ・ヴィンチ「最後の晩餐」

 なおダ・ヴィンチの絵画では左から、バルトロマイ、アルファイの子ヤコブ(小ヤコブ)、アンデレ、ユダ(前方)、ペトロ(後方)、ヨハネ、イエスを挟んで右に、トマス、ゼベダイの子ヤコブ(大ヤコブ)、フィリポ、マタイ、タダイ、シモン。

 お花見でもしているかのような(?)背後の二本の木にも、実はこの構図の窓部分を表現するという立派な意味があったのである。ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は一見、イエスの頭の後ろに通常描かれる後光を描いていないように見える。しかし実は、この窓による光が自然に後光を表現しているとされている。

James & Jacob ジェームズ君の謎と英語名

 名曲"Gethsemane"の前にジーザスは、眠りこけている使徒たちを眺めながら "Will no one stay awake with me? Peter, John, James?" (私と共に起きていようという者は、誰もいないのか? ピーター、ジョン、ジェームズ?) と哀しげに歌う。

 「ジェームズ」って誰? と思わなかっただろうか。字幕を見ると、ヤコブと訳されている。ピーター=ペトロ、ジョン=ヨハネはいいとして、ヤコブがジェームズというのは……ヤコブ=Jacob=ジェイコブ、というのが日本人の発想ではないだろうか(私だけ?)

 しかしどうやら、ジェイコブとなるのは旧約聖書のヤコブのようである。新約聖書のヤコブは、ジェームズ(James)。といっても元々異なる名前というわけではなく、ヘブル語表記とギリシア語表記の違いに起因するそうだ。

 なおヤコブという名の使徒は二人いる。JCSでは全員揃って眠っているが、ここで呼ばれているのはイエスがゲッセマネに伴ったのに寝てしまった三人(ナンバー別福音書 → "Gethsemane" 参照)と考えられるので、このJamesは「ゼベダイの子ヤコブ」(大ヤコブ)の方だろう。

 実は私はどの人がジェームズなのか未だにわかってないんだけど(よく見ましょう)。

 歌詞中では全員の名前までは出てこないが、英語名では以下のようになる。

ペトロPeter(ピーター)
アンデレAndrew(アンドリュー)
ヤコブJames(ジェームズ)
ヨハネJohn(ジョン)
フィリポPhilip(フィリップ)
バルトロマイBartholomew(バーソロミュー)
トマスThomas(トーマス)
マタイMatthew(マシュー)
ヤコブJames(ジェームズ)
タダイThaddeus(サディアス)
シモンSimon(サイモン)
ユダJudas(ジューダス)