スペイン マドリード・キャスト盤

レ・ミゼラブル マドリード・キャスト盤(スペイン)

1993年、スペイン、マドリード・キャストによるハイライト盤。スペイン語。"Los Miserables" と題名まで翻訳されている。

スペイン語の響きが、レ・ミゼラブルの雰囲気にはあまり合っていないような気がするが、その壁さえ乗り越えれば好みな感じのキャストが多くて聴き応えのある録音。キャストの声は大人っぽくて深みがある。ややポップでギター系の音が目立つ演奏はお国柄?

文字がバランス悪く詰まっている感じのカードには、残念ながら歌詞は付属していない。付属していても読めないが。

キャスト

JEAN VALJEAN : Pedro Ruy Blas
JAVERT : Miguel del Arco
FANTINE : Gema Castaño
MARIUS : Carlos Marín
COSETTE : Luisa Torres
ÉPONINE : Margarita Marbán
THÉNARDIER : Francisco La Hoz
M.THÉNARDIER : Connie Philp
ENJOLRAS : Enrique R. del Portal
GAVROCHE : Carlos Diaz
L.COSETTE : Irina de Felipe
アンサンブル
演奏(指揮: Juan José García Caffi)

はお気に入り度

キャスト雑感

ジャン・バルジャン: Pedro Ruy Blas(ペドロ・ルイ・ブラス)

情感のこもった人間味のあるバルジャン。温かみがあって渋く、格好良い。派手すぎず地味すぎずの細かい演技が好みだが、死のシーンにあまり静けさが感じられないのは残念。

ジャベール: Miguel del Arco(ミゲル・デル・アルコ)

ちょっとニヒルで含みのある悪役風味のジャベール。しかし決意の感じられる "Estrellas"("Stars") 、感情と理性が鬩ぎ合うような "Suicidio de Javert"("Javert's Suicide") など、表現はとても良い感じ。

ファンティーヌ: Gema Castaño(ヘマ・カスターニョ)

普通に良い感じ。言葉を静かに置くような低音の歌い方が好き。

マリウス: Carlos Marín(カルロス・マリン)

登場した瞬間、誰? と思うような、非常に落ち着いた声のマリウス。歌い上げるようなタイプの美声だが、瑞々しさがなく、全体的に荘重すぎて可愛げがない。マリウスはもっとヘタレじゃないと……。

コゼット: Luisa Torres(ルイサ・トレス)

妙に大人びた低めの声で、無理やり若作りをしているような印象が好みでない。マリウスと併せて初々しさの足りないカップル。

エポニーヌ: Margarita Marbán(マルガリータ・マルバン)

"Sola yo"("On my own") で自嘲的に笑うエポニーヌ。感情表現が派手。ちょっと自棄っぽい感じもする。

テナルディエ: Francisco La Hoz(フランシスコ・ラ・オス)

人間的深さのある感じが好み。テナルディエの歌はスペイン語の勢いや巻き舌も似合って違和感なし。

テナルディエの妻: Connie Philp(コニー・フィルプ)

声のわりには歌い方に迫力が足りないが、結構好き。あまりコメディキャラに走っていないのも良い。

アンジョルラス: Enrique R. del Portal(エンリケ・R・デル・ポルタル)

ありがちな熱血系アンジョルラス。格好良いところもあるのだが、私のイメージとは違う。

ガブローシュ: Carlos Diaz(カルロス・ディア)

あまり出番がない。悪くはないけれど、ちょっとうわずった声で比較的には歌が巧くない。

リトル・コゼット: Irina de Felipe(イリーナ・デ・フェリペ)

やけに大人っぽく、子供とは思えない声。

曲目

  1. Prólogo/El Obispo de Digne
  2. Nuestros días se van
  3. Soñé con ser otra mujer
  4. Castillo de cristal
  5. Amo del mesón
  6. Estrellas
  7. La canción del pueblo
  8. Rue Plumet
  9. Amor eres tú
  10. Un día más
  11. Sola yo
  12. Javert en la barricada
  13. A beber
  14. Sálvalo
  15. Suicidio de Javert
  16. Sillas y mesas vacías
  17. Epílogo