オリジナル・ブロードウェイ・キャスト盤

レ・ミゼラブル オリジナル・ブロードウェイ・キャスト盤

1987年、ブロードウェイ・キャスト。かなり後になって聴いてみたため、他のCDをふまえて次第に辛口の感想に……。

どうも、オーケストラ・音響が妙に軽い音で、レ・ミゼラブルの重厚さが感じられない気がして好みでない。アンサンブルの合唱など随所にアメリカンな雰囲気が感じられて面白いんだけど、どうもヨーロッパ情緒(?)に欠ける。さらにキャストが他とかなり被っている、ジャベールが好みでないなどの理由で、滅多に聴かないCD。のわりになぜかハイライト盤と両方持っている。

キャスト

JEAN VALJEAN : Colm Wilkinson
JAVERT : Terrence Mann
FANTINE : Randy Graff
MARIUS : David Bryant
COSETTE : Judy Kuhn
ÉPONINE : Frances Ruffelle
THÉNARDIER : Leo Burmester
M.THÉNARDIER : Jennifer Butt
ENJOLRAS : Michael Maguire
GAVROCHE : Braden Danner
L.COSETTE : Donna Vivino
アンサンブル
演奏(指揮: Robert Billig)

はお気に入り度

キャスト雑感

ジャン・バルジャン: Colm Wilkinson

またしてもバルジャンはコルム・ウィルキンソン。OLC盤より歌い方に深みが増している。

ジャベール: Terrence Mann

妙に明るくて、なんだか軟弱なジャベール。細めでポップな声質がそもそもジャベールというキャラクタに合っていない気がするが、その上スキップのように単語をぶちぶちと切る軽薄な歌い方がなんともお茶目。 "Stars" で笑ったCDは初めて。「自殺」も冗談のような軽快さで、どう考えても死にそうにないというか、死んだつもりが拾い上げられてそうというか。……言いたい放題書いてしまったが、何だか可愛くて憎めない雰囲気で、ジャベールでさえなければ結構好きかもしれない。

ファンティーヌ: Randy Graff

かなり強気で雄々しいファンティーヌ。可愛らしくはないが、こういう気迫で歌われると結構いいかも。私のファンティーヌ像とはちょっと違うけど。

マリウス: David Bryant

珍しく、クールで二枚目系のマリウス。わりと格好良い綺麗な声。微妙に音ハズしてるような気もするが。全体的にはかなり淡々としている。感情的になると自己陶酔っぽく、ちょっとズレているのが個人的には原作マリウスっぽい感じでスキかも。しかしコゼットとのシーンまでどうにも甘さや夢見てる感が足りいのはどうも一本調子でつまらない。

コゼット: Judy Kuhn

非常にクラシカルなのだが、どうにも少女感に欠ける声。この方もとても落ち着いていてクールな感じなので、マリウスとのデュエットは何ともドライなカップルに……。TACにも出演しているが、そちらに比べると、やや可愛さが足りない感じ。

エポニーヌ: Frances Ruffelle

似ていると思ったらオリジナルキャストの人だった。個人的なエポニーヌ像からするとあまり好みではないけれど、可愛らしくてポップな声、蓮っ葉な感じの歌い方。しかしアメリカ風アレンジなのか(?)滑るような印象の発音(OLCでもわりとそうだけど)が強まっていて、ぬめぬめ度アップ。いまいち死に様が中途半端。なんとなく声に協調性が欠ける感じなので他の人とのバランスが微妙だが、ソロはとても良い。

テナルディエ: Leo Burmester

ちょっと声質が綺麗すぎるかも。良くも悪くも大袈裟な感じ。雰囲気はオリジナルキャストの人に似ている。 "Plumet Attack"は格好良い。

テナルディエの妻: Jennifer Butt

ちょっと若々しい感じの声で、迫力不足の感はあるが普通に良い感じ。

アンジョルラス: Michael Maguire

この方もTACに出演。我ながらアンジョルラスには理想を求めすぎて、どうも辛口になるが……そんな中、少なくとも綺麗な声だし、かなり好きな方ではある。低音が美しく、気合いが入っているところも聴いていて気持ちが良い。しかしどうも高音が濁っていて、 "One Day More" 登場シーンの "One more day before the storm!" とか、私的に拘りの場面なので物足りなくて残念。

ガブローシュ: Braden Danner

ちょっと可愛らしすぎて、もう少し老成した感じも欲しいけれど、かなり譜面を崩して表情豊かに歌っていて(少々やり過ぎなくらい)、とても格好良いガブローシュ! ブロードウェイの子役ってやっぱり巧いんだなあー、と素直に思う。最期のシーンがないのが残念。

リトル・コゼット: Donna Vivino

とても可愛らしい純粋な感じ。歌の巧さは普通。やっぱりお城はきゃーそーと歌っている。

曲目(通常版)

DISC 1:

  1. Overture / Work Song
  2. Valjean Arrested / Valjean Forgiven
  3. What Have I Done?
  4. At the End of the Day
  5. I Dreamed a Dream
  6. Lovely Ladies
  7. Who Am I?
  8. Come to Me (Fantine's Death)
  9. Confrontation
  10. Castle on a Cloud
  11. Master of the House
  12. Thénardier Waltz of Treachery
  13. Look Down
  14. Stars
  15. Red and Black
  16. Do You Hear the People Sing?

DISC 2:

  1. In My Life
  2. Heart Full of Love
  3. Plumet Attack
  4. One Day More
  5. Upon These Stones (Building the Barricade)
  6. On My Own
  7. Upon These Stones (At the Barricade)
  8. Javert at the Barricade / Little People
  9. The First Attack
  10. A Little Fall of Rain
  11. Drink With Me
  12. Bring Him Home
  13. Dog Eats Dog
  14. Javert's Suicide
  15. Turning
  16. Empty Chairs at Empty Tables
  17. Wedding Chorale / Beggars at the Feast
  18. Finale

曲目(ハイライト版)

  1. Overture / Work Song
  2. I Dreamed a Dream
  3. Who Am I?
  4. Castle on a Cloud
  5. Master of the House
  6. Stars
  7. Do You Hear the People Sing?
  8. A Heart Full of Love
  9. One Day More
  10. On My Own
  11. A Little Fall of Rain
  12. Drink With Me
  13. Bring Him Home
  14. Javert's Suicide
  15. Empty Chairs at Empty Tables
  16. Wedding Chorale/Beggars at the Feast
  17. Finale