イスラエル・テルアヴィヴ・キャスト盤

レ・ミゼラブル オリジナル・テルアヴィヴ・キャスト盤(イスラエル)

1987年、イスラエルのオリジナルキャストによるハイライト盤。CD化されておらず、レコードしかない。収録時間の都合か、曲順が他とは異なる。

ヘブライ語のレミゼ。聞き慣れない言語のためか、何とも不思議な感じ。ところどころに入っている、効果声(?)が謎。 "At the End of the Day" なんて、いきなり「ヤーッ!」て感じの人々の大騒ぎが入っていて、皆ソロパートも妙に合間で叫ぶので、ちょっとビックリ。

アンサンブルも含めて演技よりも歌重視という感じで、皆非常に美声で歌唱力があるが、演技はちょっと大袈裟な感じ。

キャスト

JEAN VALJEAN : Dudu Fisher
JAVERT : Elior Yeini
FANTINE : Riki Gall
MARIUS : Avi Toledano
COSETTE : Tal Amir
ÉPONINE : Shlomit Aharon
THÉNARDIER : Albert Cohen
M.THÉNARDIER : Tiki Dayan
ENJOLRAS : Yuval Dor
アンサンブル
演奏

はお気に入り度

キャスト雑感

ジャン・バルジャン: Dudu Fisher

歌は巧く美声だが、妙に体育会系なバルジャン。どことなく自己中っぽいのが胡散臭い。 "Bring Him Home" などはいまひとつ敬虔さが感じられないが、挑むようなタイプの歌ならば格好良い。「対決」が入っていないのが残念。

ジャベール: Elior Yeini

出番がやけに少ないが、まあいいかと思える、普通のおじさんって感じなジャベール。歌詞が不明だけど、たとえばスターズの最後が「ハーラーキーアーエーギー」などと聞こえ、日本語にも同じことが言えるが、一音に対する言葉の音数が足りない感じ。それは仕方がないとしても、妙に陽気な声かつ気合いが滑った感じで好みでない。キャラがBW盤の人に似ている。

ファンティーヌ: Riki Gall

いかにもな悲劇のヒロイン系。歌も演技も巧くて悪いところはないのだけど、特別好みではないかも。

マリウス: Avi Toledano

ロック寄りの美声の、ナルシスト系マリウス。やや冷たくて、夢見ているのも自分にという感じで、天然感や可愛さはあまりない。自分の悲劇に陶酔しているとしか思えない "Empty Chairs at Empty Tables" が非常に素晴らしい。一般受けするかどうかはともかくとして、結構好みである。

コゼット: Tal Amir

可愛い! しかし出番が少なすぎて何ともコメントし難い。

エポニーヌ: Shlomit Aharon

ハスキーでデカダンなアルト声、大変私好みのエポニーヌ。ちょっと大人っぽすぎる気がしないでもないけど。いかにもの切なさよりは、荒んだ静かな悲劇性という感じ。とっても歌が巧い!

テナルディエ: Albert Cohen

ノリはいいけれど、ちょっと明る過ぎて好みではない。

テナルディエの妻: Tiki Dayan

歌にあまりメリハリがないが、声はとてもイメージに合っている。

アンジョルラス: Yuval Dor

ややハスキーヴォイスで、妙にイヤらしい歌い方、よく言えばセクシー? とにかくアンジョルラスのイメージではない。マリウスやグランテール、その他の学生が悉く似たタイプで、 "ABC Cafe" や "Do You Hear the People Sing?" にメリハリが足りない気も。

アンサンブル:

何気に、退廃的でセクシーな、良い感じのグランテール。☆4くらい。しかしながら全体的にそういうタイプが多いために埋没気味。

キャスト名は本当はヘブライ語表記(ラテン文字転記も併記)だが、読めないため省略……。

曲目

Side A:

  1. At the End of the Day
  2. I Dreamed a Dream
  3. Who Am I?
  4. Master of the House
  5. Stars
  6. One Day More

Side B:

  1. Red and Black
  2. A Heart Full of Love
  3. Do You Hear the People Sing?
  4. On My Own
  5. Bring Him Home
  6. Empty Chairs at Empty Tables
  7. Epilog