レ・ミゼラブル関連書籍の一言感想

※ミュージカル「レ・ミゼラブル」関連の本もこのページに入れています。

鹿島茂『「レ・ミゼラブル」百六景』

「レ・ミゼラブル」百六景』

文春文庫 1987

解釈をまじえながら、挿絵を軸としてレ・ミゼラブルのストーリーを紹介。この本の存在は非常に有意味だとは思うけれど、やはり「あらすじ」なので、原作を読んだほうが面白いのは確か。あくまで著者個人の解釈が含まれるということをふまえて、レ・ミゼラブルの概要を知るには最適。

稲垣直樹 『レ・ミゼラブルを読みなおす』

『レ・ミゼラブルを読みなおす』

白水社 1998

ときどき原書を引きながら、ユゴーがレ・ミゼラブルに与えた意味などの解釈をすすめていく、素人向けにまとめた感じの文学論。ちょっと強引な気がするところもあるが、納得できる部分が多くて面白かった。ただ、ジャヴェールについての言及がないのが不満。薄めの本なので、続編が欲しいところ。

萩尾瞳『「レ・ミゼラブル」の100人』

『「レ・ミゼラブル」の100人』

キネマ旬報社 1997

日本版ミュージカルに関わった(当時の)百人のエピソード。私にとっては知らない人物が多く、知っている人は知っている人で既にどこかで聞いた話だったり。なんとなく、観るものと創るものとの大いなる隔てを感じて物悲しくなり、すべては読まなかった。しかし、日本語版訳詞家の苦労談などは興味深い。

『MUSICAL SOUND SERIES レ・ミゼラブル ピアノ弾き語り集』

『MUSICAL SOUND SERIES レ・ミゼラブル ピアノ弾き語り集』

ドレミ楽譜出版社 1987

ピアノ楽譜。難しすぎずチープ過ぎずの譜面になっているので、ピアノを習ったことがある方は弾き語ってみるのも一興かと。曲目は以下のとおり。

At the End of the Day
I Dreamd a Dream
Castle on a Cloud
Master of the House
Stars
Do You Hear the People Sing?
In My Life
A Heart Full of Love
On My Own
A Little Fall of Rain
Drink with Me
Bring Him Home
Empty Chairs at Empty Tables

歌詞は英語。巻末に日本語の対訳が付属(日本版の歌詞ではない。訳者:西森マリー、おそらくOLCのCD日本版に付いているものと同じ?)なお、その他にロンドンの舞台写真幾つか(白黒)、ストーリーのあらすじも。しかしあらすじの方はどうやら話を知らない人が英語版の本を適当に訳したものらしく、固有名詞も滅茶苦茶なのでこれは役に立たないオマケと考えた方が良い感じ。